アートの楽しみ方
こんにちは。いつもありがとうございます。
ダンスアーティスト/ライター/活動家のAikaです。
本日は、「アートがもっと楽しくなる!」ために、西洋美術史を超簡単に!分かりやすく!
大事なポイントのみに絞って解説している記事です。
・・・
しかしその前に、一つ覚えておいて頂きたいことがあります。
それは、
「別に美術史なんて知らなくても、アートは楽しめる!」
ということです。(以前の記事参照⇩)
でも、
「ピカソなんて落書きだ。天才と言われるのは全く分からない。なんで?」
などと感じる(感じたことがある)方もいらっしゃると思います。私はずっと思っていました。
美術史を知ればそういう所が分かるので、同じ作品を見るのでも見方や感じることが倍増し、奥深くなり、更に楽しくなります。
ですので、上記の記事をお読み頂いて興味が出てきた方も、初めましての方も、是非このまま読み進めてみて下さい☆
目次
▽アート史の流れ ~何を表現していたか~
アート史の流れを、表現していた対象に注目してざっくり表すと、以下のようになります。
(*例外はどの時代にもあります。)
① 神または神に関する事 信仰心の現れや布教目的
② 神じゃなくて現実(たまに想像)
歴史・肖像・風景・日常の事などを超リアルに。⇒写真の役目
③ 現実だけども、カメラには出来ない事(カメラの発明後)
=目で見たそのままではない表現方法の探求。
何かの一瞬の印象や、何かを色んな角度から見て一つの絵にするなど。
画家の個性の出現。
④ 対象が、人/風景/心情/出来事などの具体的に「これを表現しました!」というはっきりとした物事じゃなくなる。つまり「答え」がない。「作者と観る人の対話」観る人に考えさせる。=抽象アートの始まり
⑤ キャンバスや筆以外にも様々なものを用いだした、非常に多様な現在。
④の抽象アート以前は、割と楽しめる方が多いのではと思います。
特に①②は聖書のワンシーンや歴史上で起きた出来事、事件のストーリーが隠れていて、それを知るのもミステリー感覚でおもしろいです。それ以外にもその当時の日常や風景を知れますし、単純に、「画力がすごい!!!」となるからです。
③になってくると、ぼやけだします。
④になると、もう訳が分からなくなります。
⑤はなんだかエンターテインメントやテクノロジーも入ってきてにぎやかになります。
今回はアート史においてとても大きな節目であったカメラの発明以前までのアート(①②)を、どのように影響し合ってるのかにも注目しながら簡単に見ていきます。
小難しい事は書いてないので気楽に読んで見てください☆
(*年代は諸説ありますので、流れの目安として見て下さい。)
▽①神または神に関する事 紀元前エジプトからルネサンスまで
<エジプト美術> 紀元前3000年~紀元前332年
「これが私達の神々ですよ」と皆が分かるように、神々を信仰する為の具体的な象徴、イメージが必要だったのと、神々への崇拝心を現す為に美術が用いられました。
王は神の子とされていたので、王に関する事が描かれたり王の墓ピラミッド等が作られました。
顔と足先は横向きだが身体と目は正面向きという奇妙な特徴にも、「目は神とされていたから崩すことが出来ない」という理由や、「その角度の方が適格に対象を現す事が出来ると考えた」という理由がちゃんとあったそうです。
これは3000年間、厳格にルール化されました。
(私はアート史を知るまで、当時の人が単に絵が下手だったんだと思ってました。)
<ギリシャ美術> 紀元前2000~紀元前31年
こちらも神々の象徴の為だったのですが、ギリシャ神話の中の神々は非常に人間っぽいです。(妻の目を盗んで浮気をくりかえすなど)
なので、表現される神々はエジプト美術のものよりもっとリアルさや美しさが追求されました。
よりリアルに表現する事で神を正しく表そうとしました。この時代は彫刻や建築が主で絵画はあまり残っていません。
<ローマ美術> 紀元前700年~5c
ギリシャ美術が入って来て大流行。
高く評価され、たくさんコピーが作られました。
これをローマンコピーと言います。
このおかげでギリシャ時代の作品が広く拡散され、ギリシャ•ローマの美術が美の規範(美といえばこうだろう!これが基礎だろう!というような考え)となっていく事に大きく貢献しました。
ギリシャ時代のオリジナルはほとんど現存しておらず、現在展示されているものの多くはローマ時代にコピーされたものです。
また、ローマ時代は宗教にあまり縛られていませんでした。
なのでよその国のギリシャ神話を表したギリシャ美術でも、「良いじゃん!!」と、どんどんコピーするし、神以外の事(肖像、風景、風俗)を表現した作品もこの時代にはありました。
<キリスト教美術(初期~中世~ロマネスク~ゴシック)> 3c~15c頃
文字が読めない人にもキリスト教を普及する為に、聖書のシーンがたくさん描かれました。
しかし神は人間を超越した神聖過ぎるものだからという理由により、当時は神を具体的にカタチに表す事は禁じられていました。
しかしやはりカタチにしないと、特に文字が読めない人達への普及は難しい。
なので、絵にも細心の注意が払われ、あえてリアルさ、人間っぽさを欠くように描かれました。
普及目的にたくさん必要だったので簡略化されて描かれたという理由もあります。
<ルネサンス> 14〜16c
ギリシャ・ローマ文化の再興。(⇐人間っぽいリアルな作品でしたね)
それまでは「人間は神の為に」という神中心の時代だったのが、
「人間は人間らしく生きて良いんだ」という人間中心の時代に。
しかし描いていたのはあくまで神や神に関する事(=宗教画)。
油絵の出現や遠近法の確立により、ギリシャ・ローマ時代のものより更にリアルで均衡のとれた、完璧な超絶技巧の作品が特徴。
<マニエリスム> 16C
作品に個性や奇抜さが表れました。
それまでの”神ばかり”を表現していた時代と、これからの”それ以外”を表現し始める時代の間にある時期です。
ルネサンスで完成された完璧な技術や様式を取り入れつつも、それだけでは単なるコピーで偉人(レオナルドダヴィンチやラファエロやミケランジェロ)を超える事は出来ません。
なので動き・身体のバランスやポーズ・構図(左右のバランスや遠近法)などをもっと大げさに複雑に書いてみたり、あえて無視して不自然に(やたらと首が長い等)描いているのが特徴です。
以上が①です。作風は変われど、とにかく神、神、神ばかりです。
同じ聖書のワンシーンも、時代や作家によって全く違うのでそこを見るのもおもしろいと思います。
▽②現実や想像の世界を超リアルに。⇒写真の役目
<バロック> 16c末~18c初頭
キリストが、徴税所という日常的な場所に現れてマタイを呼び出すシーンです。
大げさです。(←バロックの特徴)
人1人運ぶのに何人のマッチョが必要なのでしょうか。
聖書の話を人々の日常に入れて描いてみたり、
静物画(人ではなく物)・風景画・風俗画(日常の事)・肖像画など神以外の事を描き始めました。(1100年程前のローマ時代ぶり)
背景には、教会の権力が衰退し、王の権力が絶対となった事があり、王の為の美術が盛んになりました。
バロックには、「歪んだ真珠」や「規範から外れる」という意味があります。
ルネサンスで理想とされていたスタイル、バランスの取れたいわゆる「きれいだなぁ」というものを崩し、光と影の対比が強調され、とてもダイナミックな動きで大げさ(ドラマチック)なのが特徴であることから、“バロック”と呼ばれるようなりました。
マニエリスムと同じ様に、直前のルネサンスの作風への「皆同じ感じでつまんない。」という個性の現れでもありました。
<ロココ> 18c(1710~1760年代)
「あはは〜❤️やだもうパンツ見ないでよね〜❤️」
というような声が聞こえてきそうです。
この時代は宮廷がとても栄え、貴族が絵画をオーダーするようになりました。
なので、美術もリッチな貴族の為のものが盛んになりました。
マリーアントワネットの辺りです。
「今までの美術ってなんか堅苦し過ぎない?」
「もっとおしゃれで良いんじゃない?」
という反動で、非常に優美で陽気で明るい感じのフワフワとした作風です。“リア充”や“チャラい”というイメージです。
<新古典主義> 18c半ば~19c初め
「バロックもロココも飾り過ぎ。」
という反動で、
「やっぱりギリシャ・ローマ時代の古典美術(リアルで均等の取れた表現)が一番良い!」
と、古き良き時代に憧れ、見習う時代です。
ルネサンスパート2です。
直前のロココ美術に対する、
「フワフワしてないで国の栄光を称えよ!」
というナポレオン帝政時代の政治的な宣伝にも利用され、広まりました。
作風はバロックやロココのように飾ったり大げさにはせず、ローマ・ギリシャを見習いリアルさに厳格にこだわり、品格があります。
<ロマン主義> 18c後半~19c中頃
「新古典やっぱり堅苦しいな。もっと感性豊かになろうよ。」
「昔のルールに縛られ過ぎ。」
となり、個人の自由な感情・感性・想像力を大事にしたロマン主義美術が始まりました。
作者の自由な感性で創作されたので様々な作風がありますが、何か情熱的なシーンだったり、神秘的で非現実的な想像の世界を描いているものが多いです。
<写実主義(現実主義、リアリズム)> 19c 中頃
「やっぱり目の前の現実を描こう。見たまま、ありのままを正確に表現しよう。」
となりました。
この時代は産業革命によって市民の経済や行動が活発になりました。
よって文化が大衆化し、神や王や貴族よりも市民向けに、表現されるテーマも身近な日常などの風俗画や風景画が好まれ、たくさん作られました。
▽まとめ。おわりに。
いかがでしたでしょうか?
途中でお気づきになられたかと思いますが、
「これが良い!」
「やっぱこっちの方が良い!」
「いや、昔に戻ろう!」
「やっぱダサいな!」
を繰り返してきました。
これは、更なる美を求める、既にあるものよりすごいものを作りたい一心からだったのです。
様々なスタイル(主義)がありつつも、一貫して神だったり、歴史画、肖像画、静物画、風俗画、風景画がリアルに描かれ、写真の役割をしていた時代でした。
少し奇妙だな、おおげさだな、首が長すぎるな、等はあれども、何を書いているのかははっきりと分かる時代でした。
しかしこの後、アート史において衝撃的過ぎる出来事が起こります。
それはカメラの発明です。
写真よりリアルに描くなんて、不可能です。
「じゃあもうリアルさにこだわるアートなんて必要無くない?」
となり、アーティストたちに存亡の危機がやってきます。
なのでアーティスト達は、カメラには出来ない事、人間にしか出来ない表現を探求するようになり、様々な新しいスタイルが誕生する時代に入ります。
⇒一見変に見えるアートの始まり。
そしてここからどんどん画家それぞれの個性が爆発しおもしろくなっていきます。
⇒ネガティブに言うと、複雑で難解。
ということで、次回はこの「カメラ後のアート」を見ていきたいと思います!
そちらもまたよろしくお願い致します。
それでは本日もありがとうございました。
良い一日をお過ごしください☆
Aika.
タイトル写真:”Jump In” by Jackson Pollock
こんにちは。
今回は、アートの楽しみ方についてです。
どれだけ意味が分からない系のアートでも、
「これさえ知っておけば、誰でも楽しむことが出来る!」
という方法を、ご紹介させて頂こうと思います。
さてさて、まず初めに皆様にお伺いしたいことがあるのですが、アートに対して以下のように感じたことはないでしょうか?
- 「意味が分からない。」
- 「良さが分からない。」
- 「変わってる人だけが分かるものでしょ?」
- 「興味はあるけど、敷居が高く感じるからギャラリーとかには行きにくい・・。」
- 「“アートについての知識人以外は立ち入り禁止”みたいな空気を感じてしまう・・。」
- 「形而上学?何て読むの?」
- 「しゅるれありすむ?しゅぷれまてぃずむ?なんとかズムとか種類多すぎて諦めた。。」
- 「“アート好きなんです=教養あるんです”みたいな、ステイタスとして買って飾ってるだけじゃない?」
- 「お金持ちな人が投資の為、もしくはボランティア活動として若いアーティスト応援の為に買ってるだけじゃないの?」
少し極端過ぎる考えもあるかもしれませんが、
「ちょっと分かるかも!」
という項目、一つ位はあったのではないでしょうか?
気を使って頂かなくても大丈夫です!
なぜなら、これらは私が数年前まで思っていたことですから!
でも、そんなことは無かったんです。
NYに6年住んでみて分かりました。
アートって、
思ってるよりはるかにもっと気軽に皆が楽しめるもので、
あなた自身そのものが個性であるという事を教えてくれ、
それが自己肯定感のアップにもつながります。
特に、いわゆる「意味が分からない」と言われがちなアートでは、観る側も考えることで楽しみが激増します。
なのでクリエイティブさが求められる今の時代、
と同時に人間らしさが減り、自分の頭で考える必要も減っていくであろうこれからのAI時代にこそ、是非おすすめしたいものなのです。
「・・・・・・・・・。」
「うんうん、、、言いたい事は分かった。
いやでも一体どうやって楽しめと言うのだ!
やっぱりどうみてもおかしいし変だし気持ち悪いのもあるし意味が分からないって!!」
ですよね。。。。ごもっともです。
ということで、以下でその方法をご紹介していきたいと思います☆
目次
▽謎解き感覚で、一人突っ込み漫才。
(漫才とか言ってふざけているように見えますが、結構真面目なことを書いてます!ですので是非このまま読み進めてみてください!)
まず第一に、知識や教養なんていりません!
全く分からない作品を見たら、
ただ心の中で一言、こうつぶやいてみて下さい。
「どうした?」
と。
この一言には、
「ん~?どうした~?君は一体何になりたいんだい?」
「一体全体どうしてこんなことになっちゃったんだい??」
「君のお父さん/お母さん(作者)はどうしちゃったんだい??」
等々が含まれています。
で、一応、絶対当てられないですが、考えてみます。
どうせ当たらないですし、5秒位で良いです。
別に答えを出さなくても、「なんか尖がってる部分多いなぁ」とか、特徴を探してみるだけでも良いです。
そしてその後、タイトルを見てみます。
すると、ほぼほぼ、
「なんでやね~ん!!!!!!!」
とか、
「いや、そうやけども~~!!」
とか、
「なぁぁるほどね~~!!」
とか、
「そうくるか~~!!」
と、突っ込みどころ満載でしょう。
以下で、実際に例をあげながらやってみます!
▽アートの楽しみ方 例1
まずはこちら。
「どうした?」
単なる丸が4つ。。
心の中が空っぽになる状態、虚無感や悲壮感等の何か4つの感情を現したのでしょうか??
ではタイトルを見てみます。
“Four Oranges”(4つのオレンジ) by Ellsworth Kelly
「うそや~~~~~~~ん!!!!!」
「え―――!?オレンジ4つ!?なんでそうなった~~!?」
「オレンジって、もっと特徴あるやん!おへそとか葉っぱとかちょっとボコボコした皮とか!!」
「虚無感とか悲壮感とか考えた自分なんか恥ずかしいやん!」
「そうくるか~!たまげた!!」
「自分だったら、オレンジ4つ書いてって言われてもこうは書かないし発表しようなんて思わない!でも確かにアリかも!?」
ここでは、自分とは違う価値観を知ることが出来ます。
・自分が知らなった価値観(この場合はオレンジをどう描くか)が世の中にはあるんだな。
・自分って結構、固定概念(オレンジといえば。。)に縛られているのかも。
・もっと色んな方法、見方、考え方があっても良いんだな。
⇒このように、自分が持っていなかった新しい価値観にたくさん触れることによって、「色々あってそれで良いんだな。」「皆違うんだな。」と、自分も他人も認めれるようになれます。
▽アートの楽しみ方 例2
お次はこちら。
「どうした?」
大きな円の中に、色々な円と線があります。太い2本の線も交差してますね。
ん~~~分からない。ま、とりあえずカラフルでおしゃれでかわいい。タイトルを見てみましょう。
“円の中の円” by ワシリー・カンディンスキー
「ってそのままか~~~~い!!!!!!ww」
頭の中で、吉本新喜劇の皆さんのように壮大にずっこけました。
ここでは、センスや企画力が磨かれます。
タイトルと絵自体はそのままといえばそのままですが、普通はそもそも円の中の円を書こうなんて思わないと思います。
そして円以外の線も使ってなんかとにかくおしゃれに仕上がっている発想と構図が、目の付け所とセンスがすごい!と思います。
これはビジネスにおいても重要なところではないでしょうか。
新しいビジネスを考えるにあたって、普通の人が目をつけないところに目をつけ、それを良い感じにする(需要が出るように形づくっていく)。
このようなアートは、その為のアイデアセンスや企画力の良い刺激になることでしょう。
▽アートの楽しみ方 例3
3つ目はこちらです。
「どうしたどうした?」
これは建物を透明にしてみたやつですよね?それは分かります。でも私も立体図形(下の写真)を中学校で習った時に、ちょっとがんばってここまで位のものなら書いていた気がします。
一体何をしたいんでしょう?何かありそうですけど、、、、
タイトルを見てみましょう。
“Glass House / No Secret” (ガラスハウス / ノーシークレット)by Louise Bourgeois
「お~~~。なるほど、、、、、。」
- 建物の透視図を書いて、”ガラスハウス / ノーシークレット”と名付けたネーミングセンス
- 「秘密はない」という事を言うために、ガラスの家を持ち出してきたこのアイデアセンス
脱帽です。
これは、社名、ロゴ、キャッチコピー等を作る時にも活かされるセンスなのではないでしょうか。
伝えたい事、事業目的、大事にしている事などを、そのままの文章ではなく少しひねってみたり。また、言葉だけではなくこのように、少しぼかしつつも的を得ている絵にしてみるとか。
たとえば、「当社は風通しの良い会社です!」ということをパンフレットやウェブサイトにて表す時に、そのまま言葉を書くだけでなく、上記のような絵を添えてあげると、おしゃれ感が一気にアップするでしょう。
▽アートの楽しみ方 例4
最後の例です。
横には、この絵もありました。
いやいや、2枚目を見る前に既に「もしかして、、」と思ってましたが、2枚目を見たらもう確信犯としか良いようかないです。
1枚目は“女性の胸”でしょ?2枚目は、お股の下からのアングルっぽい。。それらを、なんかアート風にかっこよく脚色してるんでしょ。
もう何書いてるか分かってるけど、まぁ一応タイトル見ておきましょう。
1枚目”Untitled,( no. 4 of 12, from the portfolio, Anatomy)”
2枚目”Untitled, (no. 5 of 12, from the portfolio, Anatomy)”
by Louise Bourgeois
Untitled=無題。
「無題にしたーーーーーーーーー!!!!」
「はっきり言いにくいからごまかしたんやろーーーー!!!」
「おっぱいやん(心の声ですすいません)~~!!!」
「作者は単なるスケベだったのか~?」(←例3と同じ作者です)
しかし、この作品を書いたのにもしっかり理由や背景があるそうです。
そしてそれは、決してこの作品・アーティストだけではありません。
どの作品も、アーティスト達が考えに考えて作ったものなのです。考え過ぎてそうなっちゃったとか。
ここで、知識や教養が出てきます。
アートに関する知識や歴史を知っていると、もっとおもしろくなってきます。
なんで女性の胸を書いたんだ?という作者の特徴や背景を知る事。
また、なんでこんな落書きみたいにグニャグニャゆがませてるんだ?などなども、西洋美術史を知れば、なるほど!そういう事だったのか!とすっきりします。
しかしそれはあくまで、更におもしろくするなら、です。
趣味の音楽やスポーツやミュージカル鑑賞などなどは、詳しいことなど知らなくても、専門誌なんて読まなくても、楽しいですよね?
でもファンは、「もっと知りたい!」なので専門誌を読んだりして勉強します。そして知れば知る程、「おもしろい!」となり、ファン同士ではコアな話で大盛り上がり。
それと一緒です。
なので、知識や歴史を知らなくても、全っ然良いんです!
▽終わりに~観る人が価値を与える~
日本の芸術界は、少しかしこまり過ぎているというか、一般の人々のことを相手にしていない風潮があります。
専門用語関係なく、何を言っているのか、書いているのか、正直分かりにくいです。
(*詳しくは後日別記事)
でもそんなのでは、アートが広がるわけがない。
私もイチアーティストなので、とても悲しいです。
「アートって、もっと身近にあるものなんだよ!」という事を広めてらっしゃる方もどんどん増えてきていますがやはり、”楽しむためにはある程度の知識は必要”と言っている方が多いです。これは初中級レベルだと思います。
しかしこの謎解き感覚、一人突っ込み漫才法は、
「全くの入門、ゼロから始めるアートの楽しみ方」
ですので、全く知識なんて要りません。
そもそもこういったアートは、
観る人が価値を与える&作者と観る人の対話。
つまり、作品は何かに対する問題提起位の意味しかなく、あとは観る人が勝手に想像を膨らませて、観る人の中で完成するものだからです。
(詳しくは後日別記事)
なので、気を使うことなく存分に破天荒な謎解きをして、突っ込みまくって下さい。
分からないものは分かりません。
なので考え過ぎず、さらっとで大丈夫です。
考えなくても、
「自分だったらこれ作って発表しようなんて思わないなぁ。」
「色んな人がいるんだな。」
「自分ももっと自分らしくして良いのかもな。」
という感じでどんどんたくさん観て、価値観を広めていきましょう☆
何も考えずに見て楽しむのも、楽しみ方の1つですので!
「なんだか気になる!もっと知りたいな!」と思う作品に出合った時だけ、改めてその作品にまつわることを調べれば良いのです。そうしているうちに、勝手に知識は増えていくでしょう。
ある程度の知識は確かに助けにはなりますし、今後皆さんの中で、「知りたい!」となる方もおられるかもしれません。なので「超簡単美術史」や「アートとは」という記事も追って配信して参ります☆
謎解き感覚で、一人突っ込み漫才
いつも心のどこかに置いておいて下さいね☆
最後に、いくつか作品を載せておきますので、色々突っ込みまくって下さい☆
本日もありがとうございました☆
本記事がお役に立ちましたらば、ぜひシェアの程よろしくお願い致します☆
それでは皆様本日ありがとうございました!良い一日をお過ごしください☆
Aika.