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世界史

ART

超簡単アート史・西洋美術史 前半 〜ほぼ神の事or写真代わり〜

by Aika Takeshima 5月 19, 2021
written by Aika Takeshima

こんにちは。いつもありがとうございます。
ダンスアーティスト/ライター/活動家のAikaです。

本日は、「アートがもっと楽しくなる!」ために、西洋美術史を超簡単に!分かりやすく!
大事なポイントのみに絞って解説している記事です。

・・・

しかしその前に、一つ覚えておいて頂きたいことがあります。

それは、

「別に美術史なんて知らなくても、アートは楽しめる!」

ということです。(以前の記事参照⇩)

 

アートの楽しみ方
~ 近代・現代 抽象的作品でも、知識なんて要らない!一人突っ込み漫才~ | Aika Takeshima

 

でも、

「ピカソなんて落書きだ。天才と言われるのは全く分からない。なんで?」

などと感じる(感じたことがある)方もいらっしゃると思います。私はずっと思っていました。

美術史を知ればそういう所が分かるので、同じ作品を見るのでも見方や感じることが倍増し、奥深くなり、更に楽しくなります。

ですので、上記の記事をお読み頂いて興味が出てきた方も、初めましての方も、是非このまま読み進めてみて下さい☆

目次

▽アート史の流れ ~何を表現していたか~

アート史の流れを、表現していた対象に注目してざっくり表すと、以下のようになります。
(*例外はどの時代にもあります。)

① 神または神に関する事 信仰心の現れや布教目的

② 神じゃなくて現実(たまに想像) 
    歴史・肖像・風景・日常の事などを超リアルに。⇒写真の役目

③ 現実だけども、カメラには出来ない事(カメラの発明後)
    =目で見たそのままではない表現方法の探求。
     何かの一瞬の印象や、何かを色んな角度から見て一つの絵にするなど。
     画家の個性の出現。

④ 対象が、人/風景/心情/出来事などの具体的に「これを表現しました!」というはっきりとした物事じゃなくなる。つまり「答え」がない。「作者と観る人の対話」観る人に考えさせる。=抽象アートの始まり

⑤ キャンバスや筆以外にも様々なものを用いだした、非常に多様な現在。

 

④の抽象アート以前は、割と楽しめる方が多いのではと思います。


特に①②は聖書のワンシーンや歴史上で起きた出来事、事件のストーリーが隠れていて、それを知るのもミステリー感覚でおもしろいです。それ以外にもその当時の日常や風景を知れますし、単純に、「画力がすごい!!!」となるからです。

③になってくると、ぼやけだします。

④になると、もう訳が分からなくなります。

⑤はなんだかエンターテインメントやテクノロジーも入ってきてにぎやかになります。

今回はアート史においてとても大きな節目であったカメラの発明以前までのアート(①②)を、どのように影響し合ってるのかにも注目しながら簡単に見ていきます。

小難しい事は書いてないので気楽に読んで見てください☆

(*年代は諸説ありますので、流れの目安として見て下さい。)

▽①神または神に関する事 紀元前エジプトからルネサンスまで

<エジプト美術>  紀元前3000年~紀元前332年


「これが私達の神々ですよ」と皆が分かるように、神々を信仰する為の具体的な象徴、イメージが必要だったのと、神々への崇拝心を現す為に美術が用いられました。

王は神の子とされていたので、王に関する事が描かれたり王の墓ピラミッド等が作られました。
顔と足先は横向きだが身体と目は正面向きという奇妙な特徴にも、「目は神とされていたから崩すことが出来ない」という理由や、「その角度の方が適格に対象を現す事が出来ると考えた」という理由がちゃんとあったそうです。

これは3000年間、厳格にルール化されました。

(私はアート史を知るまで、当時の人が単に絵が下手だったんだと思ってました。)

<ギリシャ美術> 紀元前2000~紀元前31年

ラオコーン

 

こちらも神々の象徴の為だったのですが、ギリシャ神話の中の神々は非常に人間っぽいです。(妻の目を盗んで浮気をくりかえすなど)

なので、表現される神々はエジプト美術のものよりもっとリアルさや美しさが追求されました。

よりリアルに表現する事で神を正しく表そうとしました。この時代は彫刻や建築が主で絵画はあまり残っていません。

<ローマ美術> 紀元前700年~5c

プリーマ・ポルタのアウグストゥス像

ギリシャ美術が入って来て大流行。

高く評価され、たくさんコピーが作られました。
これをローマンコピーと言います。

このおかげでギリシャ時代の作品が広く拡散され、ギリシャ•ローマの美術が美の規範(美といえばこうだろう!これが基礎だろう!というような考え)となっていく事に大きく貢献しました。

ギリシャ時代のオリジナルはほとんど現存しておらず、現在展示されているものの多くはローマ時代にコピーされたものです。

また、ローマ時代は宗教にあまり縛られていませんでした。
なのでよその国のギリシャ神話を表したギリシャ美術でも、「良いじゃん!!」と、どんどんコピーするし、神以外の事(肖像、風景、風俗)を表現した作品もこの時代にはありました。

<キリスト教美術(初期~中世~ロマネスク~ゴシック)> 3c~15c頃

ウラディミールの聖母
福音書記者聖マルコ像 アダの福音書
栄光のキリスト
シモーネ・マルティーニ “受胎告知”

文字が読めない人にもキリスト教を普及する為に、聖書のシーンがたくさん描かれました。

しかし神は人間を超越した神聖過ぎるものだからという理由により、当時は神を具体的にカタチに表す事は禁じられていました。

しかしやはりカタチにしないと、特に文字が読めない人達への普及は難しい。

なので、絵にも細心の注意が払われ、あえてリアルさ、人間っぽさを欠くように描かれました。
普及目的にたくさん必要だったので簡略化されて描かれたという理由もあります。

<ルネサンス> 14〜16c

ラファエロ “聖母戴冠の祭壇画”
ミケランジェロ “ピエタ”
レオナルドダヴィンチ “最後の晩餐”

ギリシャ・ローマ文化の再興。(⇐人間っぽいリアルな作品でしたね)

それまでは「人間は神の為に」という神中心の時代だったのが、
「人間は人間らしく生きて良いんだ」という人間中心の時代に。

しかし描いていたのはあくまで神や神に関する事(=宗教画)。

油絵の出現や遠近法の確立により、ギリシャ・ローマ時代のものより更にリアルで均衡のとれた、完璧な超絶技巧の作品が特徴。

<マニエリスム> 16C 

パルミジャニーノ “長い首の聖母”

作品に個性や奇抜さが表れました。

それまでの”神ばかり”を表現していた時代と、これからの”それ以外”を表現し始める時代の間にある時期です。

ルネサンスで完成された完璧な技術や様式を取り入れつつも、それだけでは単なるコピーで偉人(レオナルドダヴィンチやラファエロやミケランジェロ)を超える事は出来ません。

なので動き・身体のバランスやポーズ・構図(左右のバランスや遠近法)などをもっと大げさに複雑に書いてみたり、あえて無視して不自然に(やたらと首が長い等)描いているのが特徴です。

以上が①です。作風は変われど、とにかく神、神、神ばかりです。
同じ聖書のワンシーンも、時代や作家によって全く違うのでそこを見るのもおもしろいと思います。

▽②現実や想像の世界を超リアルに。⇒写真の役目

<バロック>  16c末~18c初頭 

カラヴァッジョ “聖マタイの召命”

キリストが、徴税所という日常的な場所に現れてマタイを呼び出すシーンです。

ピーテル・パウル・ルーベンス “キリスト昇架”

大げさです。(←バロックの特徴) 
人1人運ぶのに何人のマッチョが必要なのでしょうか。

聖書の話を人々の日常に入れて描いてみたり、
静物画(人ではなく物)・風景画・風俗画(日常の事)・肖像画など神以外の事を描き始めました。(1100年程前のローマ時代ぶり)  

背景には、教会の権力が衰退し、王の権力が絶対となった事があり、王の為の美術が盛んになりました。

バロックには、「歪んだ真珠」や「規範から外れる」という意味があります。
ルネサンスで理想とされていたスタイル、バランスの取れたいわゆる「きれいだなぁ」というものを崩し、光と影の対比が強調され、とてもダイナミックな動きで大げさ(ドラマチック)なのが特徴であることから、“バロック”と呼ばれるようなりました。

マニエリスムと同じ様に、直前のルネサンスの作風への「皆同じ感じでつまんない。」という個性の現れでもありました。

<ロココ> 18c(1710~1760年代)

ジャン・オノレ・フラゴナール “ぶらんこ”

「あはは〜❤️やだもうパンツ見ないでよね〜❤️」
というような声が聞こえてきそうです。

この時代は宮廷がとても栄え、貴族が絵画をオーダーするようになりました。

なので、美術もリッチな貴族の為のものが盛んになりました。
マリーアントワネットの辺りです。

「今までの美術ってなんか堅苦し過ぎない?」
「もっとおしゃれで良いんじゃない?」

という反動で、非常に優美で陽気で明るい感じのフワフワとした作風です。“リア充”や“チャラい”というイメージです。

<新古典主義> 18c半ば~19c初め

ジャック ルイ・ダヴィッド “ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト”
ドミニク アングル “グランド・オダリスク“

「バロックもロココも飾り過ぎ。」

という反動で、

「やっぱりギリシャ・ローマ時代の古典美術(リアルで均等の取れた表現)が一番良い!」

と、古き良き時代に憧れ、見習う時代です。

ルネサンスパート2です。

直前のロココ美術に対する、

「フワフワしてないで国の栄光を称えよ!」

というナポレオン帝政時代の政治的な宣伝にも利用され、広まりました。
作風はバロックやロココのように飾ったり大げさにはせず、ローマ・ギリシャを見習いリアルさに厳格にこだわり、品格があります。

<ロマン主義> 18c後半~19c中頃

ウジェーヌ・ドラクロワ “民衆を導く自由の女神”
フリードリヒ “雲海の上の旅人“

「新古典やっぱり堅苦しいな。もっと感性豊かになろうよ。」

「昔のルールに縛られ過ぎ。」

となり、個人の自由な感情・感性・想像力を大事にしたロマン主義美術が始まりました。

作者の自由な感性で創作されたので様々な作風がありますが、何か情熱的なシーンだったり、神秘的で非現実的な想像の世界を描いているものが多いです。

<写実主義(現実主義、リアリズム)> 19c 中頃

ジャン=フランソワ・ミレー “落穂拾い”
ギュスターヴ・クールベ “石割人夫”

「やっぱり目の前の現実を描こう。見たまま、ありのままを正確に表現しよう。」

となりました。

この時代は産業革命によって市民の経済や行動が活発になりました。
よって文化が大衆化し、神や王や貴族よりも市民向けに、表現されるテーマも身近な日常などの風俗画や風景画が好まれ、たくさん作られました。

▽まとめ。おわりに。

いかがでしたでしょうか?

途中でお気づきになられたかと思いますが、

「これが良い!」
「やっぱこっちの方が良い!」
「いや、昔に戻ろう!」
「やっぱダサいな!」

を繰り返してきました。

これは、更なる美を求める、既にあるものよりすごいものを作りたい一心からだったのです。

様々なスタイル(主義)がありつつも、一貫して神だったり、歴史画、肖像画、静物画、風俗画、風景画がリアルに描かれ、写真の役割をしていた時代でした。

少し奇妙だな、おおげさだな、首が長すぎるな、等はあれども、何を書いているのかははっきりと分かる時代でした。

 

しかしこの後、アート史において衝撃的過ぎる出来事が起こります。

 

それはカメラの発明です。

 

写真よりリアルに描くなんて、不可能です。

「じゃあもうリアルさにこだわるアートなんて必要無くない?」

となり、アーティストたちに存亡の危機がやってきます。

なのでアーティスト達は、カメラには出来ない事、人間にしか出来ない表現を探求するようになり、様々な新しいスタイルが誕生する時代に入ります。
⇒一見変に見えるアートの始まり。

そしてここからどんどん画家それぞれの個性が爆発しおもしろくなっていきます。
⇒ネガティブに言うと、複雑で難解。

 

ということで、次回はこの「カメラ後のアート」を見ていきたいと思います!

そちらもまたよろしくお願い致します。

それでは本日もありがとうございました。

良い一日をお過ごしください☆

Aika.

5月 19, 2021 0 comments
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Aika Takeshima 武島アイカ

Dance artist, and certified DEI practitioner with the mission to help people find more freedom and possibilities in themselves using my movements, words, and passion. 一人でも多くの人が、もっと自由に、そして自分自身の可能性にどんどん気付いていってもらうことを使命とする、ダンスアーティスト/認定DEIプラクティショナー。自身の身体と、言葉と、パッションを用いて。

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